園長雑感【 9月 】 「えんちょうせんせい なにしてるん?」 ~園長先生といっしょにつくる子どもたちのあそび ~

query_builder 2022/09/06
IMG_0850

「えんちょうせんせい なにしてるん?」

私が何かをしていると、 あるいはまた、 何らかの作業を始めようとすると子どもたちがやって来て「えんちょうせんせい なにしてるん?」と聞いてきます。

「うん、園長先生はな、・・・」と、 好奇心旺盛な子どもたちに今していることの説明をします。

 園庭の端っこ、 道路際に高く伸びすぎて幹が引き込み電話線に触れそうになっているこぶしの木。 夏休みのある日、 この木の幹、枝落としをしようと梯子の準備をしていました。 

オレンジクラスの子どもたちが園庭に出てきました。 案の定何人かがやって来て「えんちょうせんせい なにしてるん?」。 「うん、園長先生はな・・・」と言いながら長いロープの端を持って梯子を登ります。 地上5~6メートルのところにロープをしっかりと括り付けます。 子どもたちは珍しそうに私のすることを見上げています。

地面に降り立った私は「いいか、今から園長先生が梯子に登ってこのロープを括り付けている幹を切る。 『曳け!』って言ったらこのロープを皆で力一杯曳くんだぞ!」。 10数名の子どもたちが運動会綱引きよろしくロープに手をかけプール近くまでさがる。 これでよし、これなら切った幹が落ちても子どもたちを危険に巻き込むことはない。

私は小型の充電式チェンソーを手に梯子を登る。 子どもたちが手にするロープはピンと張っている。 幹の太さは10センチメートルほど。 「まだぞ、まだ曳くなよ!」と言いながら切れ込みを入れる。 「よーし、曳けー!」と大声を出しチェンソーを強く押し当てる。 ロープがピンと張り、バリバリバキッ!ドッスーン! 梯子が大きく揺れた。  

切り落とされた木のまわりに子どもたちが集まってくる。 チェンソーで小枝を切ってみせる。 どの子ももの珍しそうな顔つき、好奇心いっぱいだ。 「どうだ、よく切れるなあ!すごいだろ?」に、「すごい!」と。 おそらく初めて見ることに違いない。

チェンソーを子どもたちの前に差し出し「やってみるか?」に、 どの子も目を輝かせて「うん、やる!」「やってみたい」。  

「単なる手引きの鋸とは違う。 ここは慎重に。 間違えれば怪我をさせる可能性が大きい」 チェンソーを手にする子どもを後ろから抱きかかえるようにし、 私の手でチェンソーを固定。 トリガーは子どもに引かせる。 緊張の一瞬、真剣な面持ちだ。 「さあ、トリガーをひくぞ。」「ジャン!」小枝は一瞬のうちに切れる。 切り落とした枝を高く掲げ得意顔の行進? そして友だちとチャンバラ? 入れ替わり立ち替わり10数人がトリガーを引いた。    


「ギターを弾こう!」・・・ 「ウウン、 メリーゴーラウンド!」「プリキュア!」  

私の前に一人の子どもが立つ。 「“気をつけ”がしたいんか?」にこっくり頷く。 

「気をつけ」の号令をかけると指先を伸ばして直立不動の姿勢。 「お前は誰じゃ? 名を名乗れ!」に「○○□□です。」と返ってくる。 「オー、そうか。 □□はいい子か?」に「いい子です。」・・・  

このやりとりを聞きつけて他の子どもたちがやって来る。 通常10人前後が列に並んで自分の順番を待つ。・・・  「オー、そうかいい子か。 どれくらいいい子か?」に 「宇宙まで」、 「100」、 両手を広げて「これだけ」など、 子どもによって様々な表現で返ってくる。 「宇宙までか、すごいな!。 ・・・ “握手” ・・・ ではギターを弾こう」と言うと、 首を横に振り、子どもによって「仮面ライダー」「プリキュア」「パトカー」「救急車」「消防車」「警察」・・・  様々な反応が返ってくる。 その子の希望する “もの” によってその後の遊びが違ったものになってくる。 最近は「メリーゴーラウンド」を希望する子が多い。 本物のメリーゴーラウンドよろしく、子どもの両手をしっかりと握った私が回転の中心となって「メリ~メリ~メリ~メリ~ゴーラウンド~~~」 と歌いなが4~5回 回転する。 「目が回った~」と 、倒れる子も。 特にばら組の子どもたちに大人気のあそびである。


「夏季保育=聖公夏まつり」=8月24・25・26日=は全面中止に・・・  いつになったら正常な日常生活が戻ってくるのでしょうか。 いつになったら思いっきりの園生活を送らせてやることができるようになるのでしょうか。

今は第7波と言われるコロナ禍のまっただ中。  昨年度夏季保育(8月25・26・27日)の頃、 第5波と言われたコロナ(デルタ株)感染陽性者数は大分県で連日200人前後、大分市では100人前後でした。

そのような中ではありましたが「2年続けて中止というのはいかがなものか」と考え、 いったんは「そうめん流し」を実施する、 いや、 決行すると決めていました。 しかし、その後の諸情勢の中で「・・・このような中で決行することは・・・」と、 やむなく中止・・・。  

そして今年度夏季保育。 「何が何でも実施・・・」の考えをもっていましたが、 時はコロナ第7波のまっただ中。 陽性者数は第5波当時のおよそ10倍、 県で連日2000人超え、 3000人オーバーの日も。 その上、 本園園児・教職員にもそれぞれ複数の陽性者。   9月1日2学期始園式を完全な形(に近い)で迎えることを考えると、 やむなく「夏季保育は中止」を選択せざるを得なかったことはすでにお知らせしたところです。   

いつになったら正常な日常生活が戻ってくるのでしょうか。 いつになったら思いっきりの園生活を送らせてやることができるようになるのでしょうか。


      <大分 聖公幼稚園>