2学期を振り返る №2 【学級経営・園経営の面から】

query_builder 2023/01/12
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前回(1月6日)は【子どもの育ち(教育目標達成度合い)】の面からの評価でした。 今回は【学級経営・園経営】の面からの評価を記載します。


<取り組みに成果があったこと 満足できること>

○ 運動会が終わってからも子どもたちはやる気をもって鉄棒に取り組んでいる。 1学期は3名の子が逆上がりに挑戦していたが、現在は8名の子が “できるようになりたい”と目標をもって逆上がりに挑戦している。  ピンク帽子の3名の子も前回りに挑戦していて子どもたちの力はすごいなと改めて思った。 子どもの力を伸ばせるよう私も指導を頑張りたい。

○ 私が勤務時間も短く、週1でお休みだったり、子どものことでお休みをもらったりと、川﨑先生や竹井先生、他の先生方にご迷惑をおかけしている事が多いのですが、私がいない時のクラスでの出来事や子どものこと等を事細かに教えてくれるので、私自身も子どもたちのことを知った上で関わる事ができています。 いつもありがとうございます。

○ ゆり組が主となって行う行事が2学期は多く、前に出ているゆり組の子たちのかっこいい姿を見て、きく組の子どもたちも来年は自分たちがするんだ!! ととても張り切っていました。

○ 行事前はバタバタすることが多かったが、1日の計画を自分の中で立てて進めることができました。

○ 1学期よりも子どもたち自ら次の活動を考え、グループごとに並んで静かに待ったり、製作などで分からない所を教え合ったりする姿が見られるようになりました。

○ たくさんの行事があったが、計画的に活動に取り組むことができた。 3学期も行事に向けての取り組みをしながら、子どもたちの息抜きの時間も設け、メリハリをつけて活動していきたい。

○ 2学期は大きな行事を通して、子どもたちの大きな成長を感じました。これまで聖公幼稚園の積み上げてきたものに加え、さらに上を目指しているように思いました。

お家の方から「年々レベルアップしていて、こんなに難しいことができるんですね。びっくりしました!」とのお言葉をいただきました。

上のお兄さん、お姉さんたちの姿をみて憧れをもち、挑戦していく、このような環境があるのも先生方の日々の熱心なご指導があるからだと思います。

○ 今年も敬老会や長久苑に行く事が出来なかった。 人前で発表して子ども達の姿を見ていただき、おじいさん、おばあさんに喜んでもらって元気になっていただく事で、誰かのために役立つというチャンスがなく残念でした。   善意銀行の寄付で、子ども達がお家でお手伝いをして貯めたお金を地域の福祉に役立てていただく事はできましたので良かったです。

○ 聖公クリスマスにおける「祝会」(音楽発表会)について

12月。第8波と言われるコロナがまたまた猛威を振るいはじめました。 そのような中、「聖公クリスマス」に向けての取り組みがスタートしました。

20日、聖公クリスマス当日の時間的制約、練習時間、更にはコロナが猛威を振るいはじめたことと併せ考えて、「祝会」(音楽発表)については「無理をすることはない」と考えていました。 しかし、先生方の強いお考えのもと、各クラス「祝会」として“歌”“合奏”に取り組み、披露することにしました。

▲ ばら組 : 生まれて初めて“楽器”といわれるものを手にし「皆で合わせて『さんぽ』を演奏する」ことに挑戦した満3歳入園児を含む子どもたち・・・・ 取り組みはじめた頃には「練習時間が十分にあるわけではない。 どの程度まで“合奏”らしくなるのかなあ~」と思っていました。

しかし、そのような心配は全くの杞憂でした。 教えられたことをくり返しくり返し練習し、身につけてきたことを忠実に再現?演奏をやり遂げた23名の子どもたちの、新たな成長の姿を見ることができました。

「子どもたち、きっと楽器合奏が好きになっただろうな」と思います。 ぜひ、当日のDVDを見せてあげてください。

楽器演奏、合奏については右も左も分からなかった23名の子どもたちに対する二人の担任の熱意と指導力、そしてばら組に入ることの多かった主任に、改めて敬意を表します。

▲ きく組 : 33人という大所帯です。練習時間の制約もある中、子どもたちがそれぞれ手にする楽器の音を合わせて演奏する、 奏でることの難しさ・・・  練習の過程で、時々様子見? お邪魔して、合奏『風になる』が「ものになるのかな~」「聴くに堪えるものになるのかな~」「お家の方々の前で披露できるところまで技量が高まるのかなあ~」と心配する園長でした。

しかし、当日を迎えてみると・・・  心配する園長・・・  全くもって杞憂でした。 練習段階で心配したことは、子どもたち、そして指導に当たられたお二人の先生に対して失礼だったかな? と反省しています。

当日、子どもたちは“演奏する人”であって、自分たちの演奏を客観的に外から見て、聴いていたのではありません。 ぜひ当日のDVDを見せてあげてください。 楽器を奏でることに夢中になっている自分、そして、自分たちの演奏に自信を持ち、次の活動につながっていくにちがいありません。

限られた練習時間の中、33名の「風になる」をあそこまでつくりあげたお二人の先生の指導力とその熱意には敬服の他ありません。

▲ ゆり組 : 12月5日・バイオリン奏者水谷晃さんを迎えての「バイオリンのしらべに浸るひととき」で演奏したハンドベル演奏 ライオンキング「サークル オブ ライフ」を披露するものと思っていました。 ところが豈図らんや、祝会用として取り組んだ演奏曲はそれとは全く別、新しく取り組んだのは『My Heart Will Go On』でした。

ゆり組は「礼拝」「聖誕劇」の練習にも相当な時間を割かれる中、あの短期間の中でよくぞ新しい演奏曲に取り組んだものと敬服します。しかも選ばれた子ども達のみによる演奏ではなく、クラス全員での演奏です。 よくぞあそこまで・・・・・  あのすばらしい仕上がり具合、ぜひ子どもたちに当日のDVDを見せ、聴かせてください。 それぞれのご家庭でもお母さん、お父さんの記録した動画で見ていることでしょうけれども、クラスの皆でに鑑賞することには、家庭でのそれとは違って大きな意味があります。


『教育の営みが目指すものは、目に見える姿としての結果ではない。 それを目指していく過程こそ教育そのものである』・・・ これは長年学校教育に携わってきた(今でもそうですが)私の教育理念の中核を成すものです。 

聖公クリスマス「礼拝」「聖誕劇」については申すに及ばず、「祝会」を企画、実施したことは結果として『大成功』『大正解』であったと考えています。 当日、お家の人の前で幾分かの緊張感を漂わせながらも楽しそうな笑顔で動作をつけて歌う子どもたちの姿、また、動作大きく楽器を演奏するその姿に子どもたちの大きな成長を感じ取りました。練習の過程で身につけてきた力=生きてはたらく力=を存分に感じ取ることができました。

極めて短期間の中で、指導者いや教育者としてあそこまで仕上げた先生方の力量を評価するとともに、心からの敬意を表します。 同時に、短期間の練習時間であったにもかかわらず「それができた」のは、日々の教育活動の中で「間違いなく、子どもそれぞれが育ってきている」「生きてはたらく力」が身についてきているからだと考えています。

そのような力の具現のために日々取り組んでおられる先生方、ご苦労様です。 そして、ありがとうございます。

それにしても、事後の反省会で「・・・・ 初めて楽器を手にした子どもたち・・・・ 取り組みはじめた最初の頃は取り組もうとしない、てんでバラバラだったのがだんだんと音が合うようになってきて(クラスとしての)まとまりができてきた・・・・ 」という言葉がばら組担任の口から発せられたことが私の脳裏に強く残っています。(苦労を重ねる担任の先生方には申し訳ないことですが)教師冥利に尽きるとはこのことだなあと改めて思っているところです。


<改善したいこと>   

○ 給食のおかずを一口も食べないことがあるA児。 偏食がひどいのでお家の方とも連携をとりたいです。 Z児が苦手でも“一口は食べよう”と思ってくれるよう声かけをし、食べるものが少しでも増えていくといいです。

○ 自分の子どものお迎えでいつも早く帰らせてもらうので、他の先生方の負担が大きくなっていることを申し訳なく思います。 できることを積極的にやっていきたいと思う。

○ 給食では、決められた時間内になかなか食べ終わらない子が多く、声かけ、援助をしてきたが、ひとりひとりどの程度頑張るのか、共通理解して引き続き援助していきたいです。 ○ 療育に通っている子や、個人的にもっと支援が必要だなと感じる子がいないわけではない。 保護者の方と情報交換をしながら「この子のために、今何が必要か」を考えながらサポートしていきたい。

○ ゆり組のAくん、泣いて登園する日々が続き心配していましたが、クリスマス会をきっかけに自信がついたのか表情が変わり、自然と登園をしぶることがなくなり、嬉しく思います。

きく組のAくんは、まだお家の方と自分から離れることができません。 お家の方が離れきらないのか、Aくんも何か登園をしぶる理由があるのか、様子を見ていきたいです。

○ 来年度の入園願書の受付が始まりましたが、5名の入園が決まっています。  60名前後でのスタートとなりそうなので、転入で多くなることを願っています。


      <大分 聖公幼稚園>