園バス通園をする子どもたちの朝 ~園長添乗日のバスは園長のハチャメチャ個性そのまま?~

query_builder 2023/05/12
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 前回は、おかたい話をしました。今回は・・・・・  

私は一週間に一度、登園お迎え園バスに添乗することにしています。 午後の送りバスに添乗することもあります。 園長添乗バス内の雰囲気は、おそらく先生方のそれとは相当にかわったものとなっている? と思っています。 園長が添乗した日のバスの中、様子の一部をご紹介しましょう。 

子どもが数人乗ってくると「えんちょうせんせい、もんだいだして」「えんちょうせんせい、クイズ」等のリクエストがあったり「えんちょう! カミナリさまからでんわがかかってる!」と教えてくれたり? ・・・ 何か楽しいことをしたいとの思いがあるのでしょう。(もっとも、本当のことを言うと私がそのように仕向けてきたのだろうと思いますが・・・ )子どもたちの期待に応えないわけにはいきません。 そこで「よ~し 行くぞ! まず最初は○○さんの問題にしよう。 ○○さん、何がいいですか?」と声をかけます。 声をかけられた子どもは「今朝、何を食べたか」や「だれに起こされたか」あるいは「家は(マンション)何階にあるか」、送りのバスでは「給食をどれだけ食べたか」などなど、子どもによって聞いてほしいことは様々・・・。 それらを問題として取り上げるのです。

◎ 「よ~し じゃあ行くぞ。『○○さんは今朝何を食べたか・・・』が問題です。 《ご飯を食べたと思う人?》 《パンを食べたと思う人?》 《パンはパンでもジャムパンを食べたと思う人》 《うどんを食べたと思う人》 《いやいや、今朝は何も食べなかったと思う人》 ・・・」などと様々な食べ物をあげて問います。 子どもたちは《○○さんが食べた》と思うもののときに手を挙げます。 最後に「はい、○○さん、今朝は何を食べましたか? 正解は何ですか?」と尋ねると、○○さんは「パンを食べた」「パンにバターつけて食べた」「ご飯」などとうれしそうに答えてくれます。 私の問いかけの中に《ラーメンを食べたと思う人?》を入れると笑い声が起こり「朝からラーメンは食べん!」と教えてくれます。「そうか。朝からラーメンは食べないか。 ラーメンおいしいのになあ。 ラーメン、好きな人?」と問いかけますと、多くの子どもの手が上がります。 食べ物の話は次々に発展していきます。

◎ 「よ~し 今度は□□くんの問題。 『□□くんは、今朝誰に起こされたか』の問題です。 《ママに起こされたと思う人?》 《パパに起こされたと思う人?》 《お姉ちゃん(お兄ちゃん)に起こされたと思う人?》 いやいや《自分で起きたと思う人?》・・・ 』などと問いかけた後「はい、□□くん、今朝はだれに起こされましたか?」に□□くんは「ママに起こされた」「お兄ちゃんに起こされた」などと答えます。得意そうに「自分で起きた」との答えが返ってきたときには「オオ! 自分で起きた! すごいなあ。」と大袈裟に手を叩いて褒めます。 《おばけに起こされたと思う人》という選択肢を出したときには「そんなことねえ!」の声。また「アカチャンに起こされたと思う人?」には「そんなことある分けねえやん!」の声とともにうれしそうな? おかしそうな? 笑い声が沸き起こります。

◎  「数字あそび」の問題も出します。「・・・0から10までの数を数えます。 途中で一つだけ数がありません。 さあ、なにを抜かすかな?・・・」「では行くぞ。1 2 3 4 5 7 8 9 10」・・・時にはゆっくり、時には早口で・・・。 どの子も耳をそばだてています。 ほとんどの子どもが正解です。「よ~し、今度は二つ連続で抜かすぞ。 いいか~ 」「1 2 3 4 7 8 9 10」子どもたちは真剣な目つきで食らいついてきます。 これも多くの子どもが正解。 よく聞いている。 大袈裟に褒めてやります。

◎ 「計算」に関する問題を出すこともあります。 「♪ラララララ~~~ン♪ ○○さんがピクニックに行きました。 お弁当箱を開くとデザートにイチゴが4個入っていました。 そこに ♪タンタカタンタンタ~~~ン □□くんがやって来ました。 『お!○○ちゃん、僕もイチゴ持って来たよ。』と言ってお弁当を開くと、なんとイチゴが5個入っていました。二人のイチゴを合わせると何個になるでしょう?」 指を折って考えている子どももいます。 夢中になって計算しています。 「さあ、正解は何個でしょう?」に子どもたちの手が挙がります。 「9個」の答え。 「おっ、9個か。 9個と思う人?」にほぼ全員の手が挙がります。 「はい、正解は9個です。 みんなすごいなあ!」に「やったあ!」の声。    お話し(問題)は発展します。 「・・・そこに元気者の△△くんがやって来ました。 『おっ。 おいしそうなイチゴだな。 おれにくれ!』と言って、なんと3個食べてしまいました。 残りは何個になったでしょうか? 9個あったのに3個食べられてなくなった・・・」・・・さすがにこれは難しい。 でも何人かの子どもは正解を出すことができます。 大きく褒めてやります。

◎ この他にも「うんちの問題」「カミナリ様がおへそ食べたい話」「園バスは地獄に行くか?のお話し」「“チイチイパッパ”などの歌を歌う」などなど様々なお話し、クイズでバスの中は大盛り上がりです。


      <大分 聖公幼稚園>